好みの物件が決まったら?契約するにあたって
物件の内覧が終わって、気に入った物件があっても「一度会社に帰って相談しなきゃ」「旦那と(もしくは妻と)話さなきゃいけないな」などと、仕事が忙しくて1週間くらい時間がたってしまうケースがよくあります。そのため、実際に申し込む時に「もう他の人が抑えてしまった。」「別の人が入居した」という話はよくあります。
日本人の特徴として、「いろいろ見るけど決断するのに時間がかかる」 フィリピンの不動産オーナーは日本人が大好きです。
もともとフィリピンで日本人のイメージはすごく良いのですが、(日本人の先人に感謝ですね)以下の理由で日本人が好まれます。
キレイに使ってくれる、問題を起こさない、値切らない、返す時にもちゃんと責任感をもって返してくれる。
なので、他の外国人よりも日本人の方が安心するため日本人に物件を貸したがる傾向がありますが、ビジネスなので契約は早いもの勝ちです。中国人や韓国人は決済担当者が直接見に来て、その場で契約書にサインすることがよくあります。
気に入った物件があったら、すぐに契約をしましょう。
最近は各国からの投資が盛んになり、ビジネスマン、留学生の人数も増えているので良い物件は早く決まってしまう傾向にあります。また、フィリピンは日本と違って現在好景気なので売り手の方が強い状態にあります。せっかく良い物件があったのにもたもたしていて他の人が契約してしまったというような事もよくありますので早めに手を打つ事をおすすめします。
ここはフィリピンなのでアメリカのように契約社会です。
契約をする前に、契約書の内容と自分の要望が合っているかどうかちゃんと確認しましょう。
まず、物件を仮抑えしておきたい場合
物件を借り抑えしておきたい場合は手付金としていくらかのお金を払わなければいけません。(オーナーとの交渉になります。) 仮抑えの時にも書面と領収書(OR)をキチンともらっておきましょう。 手付金なのですが、戻ってくるまでに時間がかかるケースがよくあります。
場合によっては2、3ヶ月かかるところもあるようですので、 手付金を入れる場合はしばらく帰って来ないと覚悟をしておいた方がよいと思います。 例えばコンドミニアムの契約で一般的な例としてどのような契約になるか見てみましょう。
例) レガスピエリアで、 25平米 25000ペソ エアコン、ベット、IHキッチン、冷蔵庫などの家具付き の物件で考えたときの契約と代金の支払い方は、 2ヶ月のデポジット(保証金) 1ヶ月前家賃 が一般的です。
契約期間が一般的には1年間。(交渉によっては短縮可能な物件もある) (オフィスの場合は、1年契約から3年契約、1年ごとに家賃アップ、保証金を3ヶ月分以上などの条件があるので、オーナー側と交渉するのが一般的です。)
家具付きの物件を選んだ場合、貸し出した時の家具のリストとそれを破損した場合の支払い条件が書かれている書類があります。 (家具を破損した場合は基本的に借り主がペナルティを支払う形になります) 家賃の支払い方法は、基本的にPDC(ポストペイデットチェック)=小切手で支払うのが一般的で、交渉次第で現金で一定期間まとめて支払ってしまうか、 まれに毎月現金を回収しに来てくれる場合もあります。
フィリピンの場合、銀行口座間での支払いがそんなに盛んではなく、銀行の通帳で振込した人が誰かを確認できません。また、先付小切手(PDC)の場合は楽に代金回収できるので好まれています。日本では一般的ではないので慣れる必要があります。
フィリピン側に会社がまだ出来ていなかったり、コンドミニアムとの契約がオーナーとご自分個人の契約になる場合は小切手をきる事が出来るように、まず銀行に口座を作らなければいけません。
代金の支払いの仕方ですが、基本的にオーナーが領収書(オフィシャルレシート=OR)を発行してくれる人が少ないです。領収書を出す場合は個人事業主登録や会社登録をしなければいけないのと、利益が出ると30%くらいの税金を払わなければいけない場合も出てくるので、物件を貸し出している人にはデメリットが多くなります。いわゆる脱税になってしまいますが、領収書を出さないところが一般的で、上記の理由で領収書を出してくれるオーナーが少ないのです。
個人で借りている方は問題ないと思いますが、会社で契約をする人は事前に確認をしておく必要があります。
契約書内容の注意点、
・ 自分の要望は全て入っているか?
・ 契約の期間、金額が間違っていないか。
・ エスカレーション(更新事に値段が上がる契約)になっていないか。
エスカレーションは一般的ですが、そのパーセンテージが話した内容と合っているか? などに気をつけてください。
火災保険、地震保険などは基本的にはオーナー側が入っておく物ですが、気になる人はフィリピンの保険をご覧下さい。
また、家具についても最初にどの家具が最初からあったか、退去時にもう一度業者立ち会いの上で確認します。何かが無くなった場合、壊した場合などはペナルティを支払う事になります。この辺も契約書の中に入っていますので確認することになります。 契約書はそんなに複雑な物ではありませんが、英語が弱くて不安な方は有料にはなりますが翻訳をしてもらったり、弁護士を用意して確認することもできます。
またコンドミニアムに入居するときに引っ越し業者に依頼する場合、オーナーからサインをもらい荷物をコンドミニアムに入れるときの許可をコンドミニアムからとります。 オーナーからコンドミニアムの受付(アドミン)に住民登録をしてもらい、 鍵の受け渡しをして晴れて部屋に入れるようになります。 家具を購入する場合も、宅配便の業者は住民登録した人の許可をもらわないと部屋まで運べません。
契約するまでの流れに
契約書を確認 →
違っているところがあったら直してもらう →
再度確認して間違いなかったらサインする →
代金の支払い →
契約終了 鍵の受け渡し